1. 一般社団法人 東北経済連合会
  2. 東経連からのお知らせ
  3. 東経連事業化センター情報(マーケティング・ビジネスプラン支援事業)

 (株)アクトラス(横手市)とKSオリンパス(株)との販売契約の締結について

 ㈱アクトラスの「ハニカムアクチュエータ」技術を応用した倒立顕微鏡用の精密ステージをKSオリンパス(株)が発売へ

 東経連事業化センター(会長・幕田圭一(社)東北経済連合会会長)がマーケティング・ビジネスプラン支援事業として経営戦略支援を行っている(株)アクトラス(横手市:代表取締役 眞田 慎)が、このたび、大手光学医理科機械器具メーカーのKSオリンパス(株)と「ハニカムアクチュエータ」技術の商品化に係る販売契約を締結いたしました。本販売契約に基づき、KSオリンパス(株)では、今後、本技術を応用した倒立顕微鏡(※1)用精密ステージを「ナノXYステージ」の商品名で販売することとなります。

 「ハニカムアクチュエータ」技術は、秋田大学の村岡幹夫准教授のシーズを用いて株式会社アクトラスが開発したもので、その独自の拡大機構と独特なセル構造(※2)により、従来のアクチュエータと比べ、コンパクトサイズながら世界最高水準の位置決め精度を保持しつつ、約5倍の移動幅(移動幅400μm、精度10nm)を実現しました。「ナノXYステージ」では、この「ハニカムアクチュエータ」をXY各軸に配置し、さらに変位センサを内蔵する事により、高速かつ正確に観察物を移動させる事を可能にしております。

 東経連事業化センターでは、本年3月より、マーケティング・ビジネスプラン支援事業として株式会社アクトラスの「ハニカムアクチュエータ」技術の大手企業とのアライアンス支援および応用製品開発等の支援を行っており、その一環として、このたび、東経連事業化センターのセールス支援チームのコーディネートにより、KSオリンパス(株)との販売契約が実現したものです。
 マーケティング・ビジネスプラン支援事業は、新製品・新商品の開発に際して課題となるマーケティングや知的財産の戦略立案ならびにビジネスプランの構築等の支援を行う事業で、東北7県に主な事業所を置く企業を対象に、新規性・革新性があり、支援を通じてビジネスとして成長軌道に乗る可能性の高い事業を支援しています。平成18年4月の設立以降、これまでに6社の事業を支援してきております。支援企業に対しては、当センターに登録している専門家等をメンバーとする支援チームを個別に編成し、原則として1年間を期間としてマーケティング・ビジネスプランの支援活動を行います。マーケティング・ビジネスプラン支援事業は随時申込みを受け付けています。
 東経連事業化センターでは、今後とも、マーケティング・ビジネスプラン支援事業として採択している6社のマーケティングや知的財産の戦略立案、さらにはビジネスプランの構築等の支援活動を積極的に展開していくことで、東北域内企業の新規事業化に取り組んでまいりたいと考えております。

※1:倒立顕微鏡;主に医療分野で細胞観察などに使われる精密顕微鏡

※2:ハニカムアクチュエータは、複数のセルを無駄なく配置したハニカム(蜂の巣)構造を有しています。この独自のセル形状の採用により、各セルに組込んだ圧電素子の動き(変位)をセルの変形によって大きく拡大しているため、小さな外形で大きな動きが得られ、世界最高の変位発生効率を有します。

支援概要はこちら

東経連からのお知らせ一覧に戻る

ページの先頭へ戻る