東経連2025年度アジア圏向け農水産物輸出支援実績について -新規3産品を加え、香港、台湾に向けて輸出拡大-
一般社団法人東北経済連合会(会長:増子次郎、以下「東経連」)では、2019年から東北・新潟の農水産物・食品の輸出拡大に取り組んでいます。7年目となった2025年度は、新たに青森県産大根、秋田県産メロン・りんごの3産品が輸出されたほか、仙台牛など、他の農畜産物の輸出量も増加しています。
この度、東経連における2025年度のアジア圏向け農水産物の輸出支援実績をとりまとめましたので、お知らせします。
〇各品目の概要
1「メロン」 新潟県産(6月~)、山形県産(7月~)、秋田県産(8月)
・2019年の山形県産メロンの輸出※1を皮切りに、2023年からは新潟県産メロンの輸出※2を
スタートさせ、2025年は出荷量が更に拡大。新潟県産メロンについては、2023年の初出荷時の
5倍となる1tを超える輸出となりました。
・2025年から秋田県産メロンの輸出が実現し、6月から新潟県産、7月からは山形県産、さらに
8月は秋田県産と、いわゆるリレー出荷の体制が整いました。
・香港では、赤肉メロンが人気で、更に東北・新潟の産地の発掘を行っています。
●「新潟県産「メロン」を香港へ3年連続で輸出」:令和7年6月24日プレス済
●「山形県産「メロン」を香港へ輸出」:令和7年7月11日プレス済
●「秋田県産メロン「あんめレッド」香港へ初輸出」:令和7年8月6日プレス済
※1 九州農水産物直販(株)(以下「九直」)が九州で旬が終わった夏場に香港で人気の
ある赤肉メロンを出荷できる生産者を探していたことから、東経連が九直と山形県国際
経済振興機構及びJA全農山形との商談を仲介したことにより、山形県産メロンの香港
への輸出が実現。その後も取引が継続され、山形のメロンは、夏の定番商品となって
います。
※2 新潟商工会議所等の協力により新潟市の(株)眞田農園を紹介いただき、東経連が同社
と九直を繋げたことにより、2023年度から輸出が実現しました。
2「サツマイモ」 宮城県産(11月~)
・2023年2月から毎年、宮城県山元町の(株)やまもとファームみらい野(以下「やまもとファー
ム」)のサツマイモ※3が香港へ輸出されています。
・香港の旺盛な需要に対応するため、JA全農みやぎでは、やまもとファームに加え、「JAみや
ぎ仙南」、「JA加美よつば」、「JA新みやぎ」の3つの農協からもサツマイモを集め、
輸出しています。
・「宮城県産「サツマイモ」香港向け輸出開始のお知らせ」:令和7年11月26日プレス済
※3 東経連が2020年に実施した商談会において、東日本大震災の津波の被災地を開墾した
農地(約120ha)でサツマイモ等の栽培を行うやまもとファームに九直を紹介したことに
より、香港へのサツマイモの輸出が実現しました。
3「キャベツ」 岩手県産(7月~10月)
・2023年から始まったキャベツの輸出※4については、2025年も継続して香港に輸出しました。
●「八戸中央青果(株)による香港への青果物の輸出について」:令和7年7月11日プレス済
※4 キャベツは、香港で大きな需要があるものの、東北においては集荷力があり、かつ、
検品作業(害虫駆除等)を行うことができるという双方の条件を満たす事業者が見当た
らないことなどの課題がありました。2023年に、集荷力と検品体制が整っている八戸
中央青果(株)(以下「八戸中央青果」)の紹介を受け、東経連が九直に繋げたことで、
キャベツの輸出が実現しました。
4「大根」 青森県産(7月~10月)
・2025年7月に青森県産大根の香港への輸出が実現しました。これは、前述のキャベツの輸出
で繋がりのできた八戸中央青果と九直が更なる商談を重ねた結果、キャベツ以外の青果物の
輸出に結び付いたものです。
●「八戸中央青果(株)による香港への青果物の輸出について」:令和7年7月11日プレス済
5「枝豆」 秋田県産(9月)
・2025年9月に秋田県産枝豆の香港への輸出が実現しました。2022年に秋田県産の枝豆が輸出
されて以来、今回久しぶりに輸出ができました。秋田県は、しいたけ、ネギなどの輸出にも
力を入れており、枝豆以外の青果物の輸出も模索しています。
●「秋田県産枝豆を香港へ輸出~3年ぶり2回目~」:令和7年9月3日プレス済
6「りんご」 秋田県産(12月)
・2025年12月に秋田県産りんごの香港への輸出が実現しました。今回輸出したりんごは、「秋田
紅あかり」という秋田県オリジナル品種です。
●「秋田県産りんご「秋田紅あかり」を香港へ輸出」:令和8年1月9日プレス済
7「仙台牛」 宮城県(通年)
・従来、和牛の輸出では、生産者側は「一頭買い」(一頭分の精肉)を希望するのに対し、
仕入側は「部位買い」(特定部位の精肉)を求めるというミスマッチや、生産者側の供給の
安定が課題となっていました。
・東経連が日本ハム(株)とJA全農みやぎを結び付けたことにより、食肉業界大手の日本ハムが
その高い販売力を活かして「一頭買い」を確約するとともに、JA全農みやぎを通して肥育農
家からの供給量を確保することにより、2023年7月から和牛の台湾への輸出が実現しました。
・これまで月12頭の輸出でしたが、2025年5月からは月18頭となりました。
(その他)
・東経連では、東北・新潟7県との官民による広域連携の下、2025年5月27日(火)から5月31日(土)
にかけてタイの首都・バンコクで開催された東南アジア最大級の国際食品総合見本市
「THAIFEX2025」へ2年連続で出展し、東北・新潟7銘柄の米や地域産品を出展し、PRや商談を
行いました。
・「東北・新潟7県と連携してバンコクの国際食品総合見本市「THAIFEX2025」へ2年連続の
出展」:令和7年5月14日プレス済
・「東南アジア最大級の見本市「THAIFEX」における成約状況について」:令和7年11月4日
プレス済
〇今後の方向性
・香港においては、東北のメロン、サツマイモ、キャベツなどの評価が高く、今後も需要の増加
が見込まれることから、各県庁やJAなどの関係機関と連携を密にし、更なる生産者の発掘を
行うほか、他産品の輸出に向けて協議を継続してまいります。
・また、サツマイモについては、2023年より仙台塩釜港から横浜港までの船便による輸出を開始
しており、地域インフラの活用と物流の諸課題への対応も念頭に、他地域での今後の輸出事業
における地元港湾等の活用を指向していきます。
・香港、台湾に加え、タイ、シンガポールをはじめとする東南アジアなど、品目だけでなく、
新たな地域への販路拡大に向けた事業を実施してまいります。
・仙台牛に関しては、売れ行きも良く、今後も安定した供給量の確保と、取引の継続・拡大に
向けサポートしてまいります。
東経連では、引き続き関係機関との連携により、魅力ある東北・新潟産品の輸出拡大を支援し、
東経連のビジョン「わきたつ東北」実現の加速化に繋げてまいります。
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以 上
【本件担当】(一社)東北経済連合会
食・観光グループ 五十嵐、東山 電話:022-397-6528