2020年07月21日
(東経連情報第12号)東北の景気動向(令和2年5月指標中心)について
― 令和2年5月の経済指標の動きを中心とした東北の景気は、「新型コロナウイルス感染症の影響で後退しており、厳しい状況にある」―
個別項目をみると、鉱工業生産指数は前月比6.6%減と3カ月連続で低下した。個人消費について、百貨店・スーパー販売額は前年同月比3.3%減と3カ月連続で前年を下回った。家電大型専門店販売額、ドラッグストア販売額、ホームセンター販売額は前年を上回ったが、コンビニエンスストア販売額は前年を下回った。乗用車新車登録・販売台数は前年同月比44.8%減と8カ月連続で前年を下回った。新設住宅着工戸数は同14.0%減と11カ月連続で前年を下回った。公共工事請負金額は同3.5%減と3カ月振りに前年を下回った。非居住用建築物着工床面積は同12.6%増と3カ月連続で前年を上回った。有効求人倍率は、1.16倍で前月比0.09ポイント低下した。企業倒産件数は前年同月比55.3%減と3カ月振りに前年を下回った。景気ウォッチャー調査における現状判断DI(季節調整値)は14.7となり4カ月振りに前月を上回った。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、4月に発出された緊急事態宣言が、5月25日に全国で解除されたが、その間東北経済は大きな悪影響を受けた。7月時点、緊急事態宣言が解除され経済活動が再開し1カ月超経過するも、全国で感染者数が再び増加する等、依然として先行きの不透明感が解消されず、厳しい状況は続いている。
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