マーケティング・セールス戦略支援事業の新規採択について
東経連ビジネスセンター(以下、東経連BC/会長 阿部 聡:(一社)東北経済連合会 副会長)は、「マーケティング・セールス戦略支援事業」において、2件の採択を決定いたしましたので、お知らせいたします。
1件目の「ファーム・ソレイユ東北」は、400年ほど前から地元石巻で栽培されている商用北限の桃生茶を「kitaha」のブラントと定義して販売。現在、ほうじ和紅茶や菓子など、さらなら商品のラインアップ拡充に取り組んでおります。
当センターの支援により、全国への販路拡大を目指すとともに、県内のハープ園・苺農園との農商工連携や菓子製造における農福連携、今夏完成する新工場における小規模茶園との連携など、様々な地域産業への経済波及効果も期待される事業です。
2件目の「亀山鉄工所」は、これまでの単純な粉砕機であるボールミルとは違う,非接触型三次元ボールミル&シェーカー「HYPER SHAKER」を開発。これにより、様々な業界の加工ニーズに対応が可能であり、優位性の高い商品を提供することが期待されます。
当センターの支援により、半導体や化成品、医薬品など高付加価値素材向けの活用を狙うとともに、主要部品を地元企業から確保するなど、地域連携による生産体制となっている事から、地域への経済波及効果も期待される事業であります。
なお、同事業の採択件数は、今回の2件を加え、累計43件となります。
記
■(有)ファーム・ソレイユ東北(宮城県仙台市/代表取締役 日野 雅晴氏)
・支援テーマ:地域連携・事業継承・自社工場新設による商用北限・桃生茶の和紅茶全国展開
・支 援 期 間:2022年4月~2023年3月末
・支援先概要:(有)ファーム・ソレイユ東北 (1972年12月創業、資本金300万円、従業員7名)
・業 務 内 容:和紅茶・菓子の販売
・支 援 内 容:同社は、1972年「お茶のあさひ園」としてお茶の小売業を開始。2代目の現社長が事業承継
後、2003年に有限会社ファ ーム・ソレイユ東北を設立し、食品全般および飲料の卸売業・
小売業を開始。
2011年の東日本大震災で店舗が全壊したため、一時は廃業も検討したが、地域のお客さま
からの事業継続の声や3代目となる次女の「事業を継ぎたい」という申し出に後押しされ,
事業を継続。
2014年からは、地域の皆さまに、恩返しができないかと考え、地元石巻で400年ほど前に
栽培が始まった「桃生茶」に着目し、和紅茶の開発を開始。2017年6月からは和紅茶「kita
ha」を発売。その後、ラインナップを拡充しており、今後、ほうじ和紅茶(和紅茶を使った
ほうじ茶)・烏龍茶も新規ラインアップする予定としています。また、G20大阪サミット20
19の晩餐会メニューへの採用、第6回新東北みやげコンテスト最優秀賞を受賞しており、
今後、全国に販路を拡大していきたいと考えております。
同社の特徴は、①商用規模として東北唯一・北限という希少性 ②ハーブ園・苺農場との農
商工連携をはじめ、障害者就労支援事業所との農福連携などがあります。また、今までは摘
み取った茶葉を静岡へ運び、他社設備を借りて自社製品を加工しておりましたが、念願の自
社工場が今年夏に完成予定であり、さらなる地域連携・経済波及効果が期待されます。
当センターは、マーケティング戦略および実行支援、ブランドストーリーリーフ、プロモ
ーションムービーの制作等により、高付加価値型の稼ぐビジネスモデルの支援に取り組みま
す。
■(株)亀山鉄工所(宮城県仙台市/代表取締役 平川 章 氏)
・支援テーマ:宮城バリューチェーンによる非接触型三次元ボールミル&シェーカー「HYPER SHAKER」の新
事業開発
・支 援 期 間:2022年4月~2023年3月末
・支援先概要:(株)亀山鉄工所(明治22年創業、資本金2,000万円、従業員91名)
・業 務 内 容:塔槽類・圧力容器・金属加工製品設計、製作
・支 援 内 容:同社は、新事業である三次元粉砕装置が、実装版として完成したことを捉え、本装置の製造
・販売を弊社事業の第2の柱として成長を目指し、取り組むものであります。
本装置は、弊社特許(非接触型三次元ボールミル&シェーカー)と「東北大学」の技術、そして宮城県内
の企業であります「プロスパイン」の非接触ギア、「バイスリープロジェクツ」の制御ソフ
ト、「本田精機」のパーツ、「NTKセラテック」の容器をバリューチェーンとした新製品で
あります。
今回開発した非接触型三次元ボールミル&シェーカー「HYPER SHAKER」 は、これまで
の単純な粉砕機たるボールミルとは全く別の新規性を持ち、従来市場には存在しなかった
もので、粉砕・混合・攪拌・混練・造粒が一台の機械で出来る多機能性から、さまざまな
業界の加工ニーズに対応可能であり、優位性の高い商品を提供する事が可能となります。
先行販売していた小型機に加え、昨年、大型機も完成し、既に受注実績を出ている事を
機に、今後、本格的に拡販を目指すこととしております。
同社の特徴は、①他に無い新規性と優位性の高い商品を有するとともに、高い技術力を
もつ「ものづくり事業」である事 ②東北大学はもとより、主要部品を地元企業から確保
する地域連携による生産体制となっていることなどから、地元への経済波及効果が期待
される事業であります。
当センターでは、本商品の能力・性能や他商品との差別化ポイントを明確化した販促・
プロモーション戦略の立案、営業販促ツールの制作サポート、出展コーディネート支援等
に取り組みます。
【本件に関するお問合せ先】
東経連ビジネスセンター 阿部 好典
〒980-0021 仙台市青葉区中央2-9-10 セントレ東北11階
(一般社団法人 東北経済連合会 事務局内)
tel. 022-397-9098 fax. 022-262-7055
http://tokeiren-bc.jp/