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 (株)ピー・ソフトハウス
       音速・音程変換ソフト「PHISYX(フィジクス)」の国内特許権取得について

 東経連事業化センター(会長・幕田圭一(社)東北経済連合会会長)がマーケティング・ビジネスプラン支援事業として経営戦略支援を行っている㈱ピー・ソフトハウス(仙台市:代表取締役 畠山慶輝)は、自社が開発した音速・音程変換ソフトであるタイムストレッチ・ピッチシフト※1エンジンソフト「PHISYX」について、日本国特許庁から特許査定がおり、この度、日本における特許権を取得いたしました。

 従来のタイムストレッチ・ピッチシフト処理技術は、複雑に音が重なり合う「楽曲」の処理において音質が大幅に劣化することから、ソフトの利用が話速変換や声色変換など簡易的な用途に限定されておりました。こうした中、㈱ピー・ソフトハウスは、音声の波形に含まれる周波数成分の位相に着目し、独自の技術を用いて分析処理することで、かつてない高品質なタイムストレッチとピッチシフト処理技術を確立いたしました。このため、この技術は、今後、音楽・映像編集ソフトウェアをはじめ、HDレコーダー、DVDプレイヤーや次世代カラオケ機器といった音響機器などへの幅広い応用が期待されます。

 東経連事業化センターでは、昨年9月から、マーケティング・ビジネスプラン支援事業として㈱ピー・ソフトハウスのタイムストレッチ・ピッチシフト「PHISYX」の知財支援および応用製品開発等の支援を行っており、こうした取り組みの結果、この度、日本における特許権が成立したものです。今後、㈱ピー・ソフトハウスは、米国、ドイツ、イギリス、韓国での国際特許権の成立を目指すとともに、大手企業とのアライアンスの成立に取り組むこととしております。

 マーケティング・ビジネスプラン支援事業は、新製品・新商品の開発に際して課題となるマーケティングや知的財産の戦略立案ならびにビジネスプランの構築等の支援を行う事業です。東北7県に主な事業所を置く企業を対象に、新規性・革新性があり、支援を通じてビジネスとして成長軌道に乗る可能性の高い事業を支援しており、平成18年4月の設立以降、これまでに6社※2の事業を支援してきております。支援企業に対しては、当センターに登録している専門家等をメンバーとする支援チームを個別に編成し、原則として1年間を期間としてマーケティング・ビジネスプランの支援活動を行います。マーケティング・ビジネスプラン支援事業は随時申込みを受け付けています。

 東経連事業化センターでは、今後とも、マーケティング・ビジネスプラン支援事業として採択している6社のマーケティングや知的財産の戦略立案、さらにはビジネスプランの構築等の支援活動を展開していくこと等を通じて、東北域内企業の新規事業化に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

※1:
タイムストレッチは「音程を変えずに再生スピードを変更する」、ピッチシフトは「再生スピードを変えずに音程を変更する」処理のことを指します。

※2:これまでの支援事業は下記のPDFファイルをご覧下さい。

株式会社ピーソフトハウスへの支援概要ほか

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