「第88回企業経営に関するアンケート調査」の実施結果について
一般社団法人東北経済連合会では、東北経済の動向と企業経営の実態を把握し、国の政策に対する要望など今後の当会活動に資するため、毎年4月と10月の年2回、当会会員企業を対象に「企業経営に関するアンケ-ト調査」を実施しています。
今回の調査は、293社の会員企業に対して実施し、207社から回答を得ています。調査結果は別添のとおりですが、主なポイントは以下のとおりです。
○東北の景況感(令和3年度上期実績)は、BSI(企業業況判断指数)が「▲2.9」となり、令和2年度下期実
績比9.8ポイント上昇した。また、前回調査見通し(▲15.0)との比較では、実績は12.1ポイント上昇し
た。令和3年度下期見通しは、BSIが 「▲1.4」となり、令和3年度上期実績比1.5ポイント上昇する見通
しとなった。
○売上高・経常利益(令和3年度上期実績)は、売上高BSIが「16.9」、経常利益BSIが「6.8」となっ
た。売上高BSIは、製造業、非製造業ともに上昇した。経常利益BSIは、製造業は低下したが、非製造
業は上昇した。令和3年度上期見通しは、売上高BSIが「5.8」、経常利益BSIが「▲4.3」となった。
○トピックス調査として、会員企業に対し震災後の生産・売上回復の障害となっていること、今後の震災復興
に対する要望事項について、前回に引き続き調査した。生産・売上回復の障害となっていることについて
は、全産業では「人手不足」(38.2%)が最も多く、次いで「資材・人件費の高騰」(35.7%)、「特にな
し」(33.3%)、「取引先の変化」(14.0%)の順となった。今後の震災復興に対する要望事項について
は、全産業では「継続的な復興財源の確保」(36.2%)、「インフラ(港湾・道路・鉄道・まちづくり等)
の早期整備」(33.8%)、「企業誘致・雇用創出への取り組み強化」(33.3%)、「観光産業振興への支援」
(30.4%)の順となった。
○新型コロナウイルス感染症の影響等について、国・自治体による新型コロナウイルスワクチン接種の取組み
についての評価は、「非常に評価する」(3.4%)、「評価する」(73.8%)、「どちらともいえない」
(19.4%)、「評価しない」(2.9%)、「全く評価しない」(0.5%)となった。今後、国に強化して欲し
い施策については、「ワクチン・治療薬等の研究開発」(51.2%)が最も多く、次いで「緊急時の医療提供
体制」(30.0%)、「緊急経済対策」(29.5%)、「観光対策」(21.7%)、「減税措置」(19.3%)の
順となった。
詳細は添付資料をご参照ください。
「第88回企業経営に関するアンケート調査」の実施結果について
【ご照会先】 一 般 社団法人東北経済連合会 産業経済G 小松 TEL:022-397-6816