「第90回企業経営に関するアンケート調査」 の実施結果について
一般社団法人東北経済連合会では、東北・新潟の経済動向と企業経営の実態を把握し、国の政策に対する要望など今後の当会活動に資するため、毎年4月と10月の年2回、当会会員企業を対象に「企業経営に関するアンケ-ト調査」を実施しています。
今回、10月の調査は、293社の会員企業に対して実施し、131社から回答を得ています。調査結果は別添のとおりですが、主なポイントは以下のとおりです。
○東北・新潟地域の景況感(令和4年度上期実績)は、BSI(企業業況判断指数)が「▲2.3」となり、令和3
年度下期実績比7.3ポイント上昇した。また、前回調査見通し(▲9.6)との比較では、実績は7.3ポイント上
昇した。令和4年度下期見通しは、BSIが「▲4.6」となり、令和4年度上期実績比2.3ポイント低下する見
通しとなった。
○売上高・経常利益(令和4年度上期実績)は、売上高BSIが「14.5」、経常利益BSIが「2.3」となっ
た。売上高BSI、経常利益BSIはともに、製造業は低下したが、非製造業は上昇した。令和4年度下期
見通しは、売上高BSIが「9.9」、経常利益BSIが「▲9.9」となった。
○今回、トピックスとして、①円安の進行が企業業績に与える影響、②カーボンニュートラル(CN)への取
組状況、③デジタル化・DX(DX)の実施状況等を調査した。
①円安の進行が企業業績に与える影響については、71.0%が「マイナス作用」と回答。影響のある項目は「原
材料の調達・確保」(38.9%)、「利益の減少」(26.0%)等が多く、国等に強化してほしい施策は「エネ
ルギー価格上昇対策」(79.4%)「原材料価格上昇対策」(71.0%)、「価格転嫁の円滑化」(32.1%)の
順に多い。
②CNへの取組状況は、「既に取り組んでいる」(36.6%)、「具体的な取組を検討中」、「取り組むかどう
か検討中または今後検討予定」(各22.1%)の順となった。具体的な取組内容は、「省エネ設備の導入」
(38.9%)、「省エネ診断」(32.1%)、「再生可能エネルギーの活用」(27.5%)等が多く、国等に強化
してほしい施策は「補助金の拡大」(51.1%)、「ロードマップの明示」(35.9%)の順に多い。
③DXの実施状況は、「既に実施している」(57.3%)、「未実施だが実施予定」、「実施していない」
(各20.6%)の順となった。取組の動機は「生産性の向上」(48.9%)、「労働時間の削減」(34.4%)、
「コスト削減」(26.0%)等が多く、国等に強化してほしい施策は「補助金制度の拡大」(66.4%)、
「人材育成支援」(48.9%)の順に多い。
添付資料:「第90回企業経営に関するアンケート調査」の実施結果について
【ご照会先】
一般社団法人東北経済連合会 経済政策G 髙山 TEL:022-397-6734