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  3. サツマイモの香港輸出 初めて仙台塩釜港を利用

 東北経済連合会 (会長: 増子次郎 以下、当会) では、九州経済連合会が立ち上げを主導した地域商社「九州農水産物直販株式会社(以下、 九直)」 と連携し、 東北・新潟の地域産品の輸出に取り組んでいます。
九直は、 やまもとファームみらい野 (宮城県山元町 以下、 やまもとファーム) のサツマイモを、 毎週 20ft コンテナ (1本分) で香港へ輸出しております。 今般、これまでの物流ルートとは異なる、 仙台塩釜港を利用した物流ルートを構築し、 初めて試験的に仙台塩釜港から輸出します。
 やまもとファームのサツマイモの輸出は、2021 年より行われています。 今年度 (2022 年11月~2023年3月) も、 毎週、 やまもとファームから陸路 (トラック) で京浜地区の倉庫へ送られ、そこで温度管理が可能な 20ft リーファーコンテナ1本に詰め替えを行い、 東京港から船便で香港へ輸出 (所要日数約8日間) されておりました。
 従来、 香港までの輸出は、 仙台塩釜港を利用する場合、 13日間以上の日数が必要と言われ、青果物など短期間での輸送が好まれる産品については、 その利用が困難な状況にありました。秋に収穫され倉庫に保管されているサツマイモも洗浄して出荷後、 短期間での輸送が必要などの理由で、 京浜地区までは陸路経由の輸出となっています。
 こうした中、地元港湾の活用および品質の維持・向上等を目的に、 当会が三陸運輸株式会社と九直、 やまもとファームの関係者と検討を重ねた結果、 倉庫から直接リーファーコンテナに積み込むことや最適なフィーダー船利用の時間設定などにより、 従来の陸路と東京港を利用する場合と変わらぬ約 8日間の物流ルートが、 仙台塩釜港を利用しても構築できることとなりました。 今回、この物流ルートを使った試験輸出を行うものです。
 スケジュールは、 3月27日 (月) にやまもとファームでサツマイモをリーファーコンテナに積み込み、 仙台塩釜港に向けて出発。 仙台塩釜港で輸出通関のあと、 フィーダー船(主要港と地方港を結ぶ小型コンテナ船) を利用して、 3月28日 (火) に横浜港に到着、 3月31日(金)に香港に向けて横浜港を出発し、 4月4日 (火) に香港到着 の約8日間です。
 わが国からの農林水産物の輸出先で第2位 (2021 年金額ベース) の実績を持つ香港に対し、仙台塩釜港から地域産品を輸出できることは 品質の維持向上は勿論のこと、コンテたりの収益向上に取り組み、 物流の2024年問題への対応やCO2 排出量の削減などに貢献しつつ、今後の東北からの農林水産物の輸出拡大につながるものと期待されます。
 当会では引き続き、関係機関との連携により、魅力ある東北・新潟産品の輸出拡大に取り組み、当会のビジョン「わきたつ東北」実現の加速化につなげてまいりたいと考えております

詳細は、添付のプレス資料よりご覧ください。
【添付】:サツマイモの香港輸出 初めて仙台塩釜港を利用

【本件担当】
 (一社)東北経済連合会 食・観光グループ 櫻庭
 電話:022-397-6528

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