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プレスリリース

2025年01月24日

東経連2024年アジア圏向け農水産物輸出実績について -新たに3産品を加え、香港、シンガポールに向けて輸出拡大-

 一般社団法人東北経済連合会(会長:増子次郎 以下「東経連」という。)では、2019年から東北・新潟の農水産物・食品の輸出拡大に取り組んでいます。6年目となった2024年は、新たに青森県産メロン・ナガイモ、山形県産モモの3産品が輸出されたほか、他の青果物の輸出量も増加し、さらに新たな販路としてシンガポールへの輸出も始まりました。  この度、東経連における2024年のアジア圏向け農水産物の輸出支援実績について、とりまとめましたので、お知らせします。 〇各品目の概要 1「メロン」 山形県産・新潟県産【7月】、青森県産【8月】   ・2019年の山形県産メロンの輸出※1を皮切りに、2023年からは新潟県産メロンの輸出※2をスタート    させ、2024年は出荷量が拡大。新潟県産メロンについては、2023年の4倍となる約1tの輸出となり    ました。   ・これに加えて、2024年から青森県産メロンの輸出が実現し、7月(山形県産、新潟県産)、    8月(青森県産)のいわゆるリレー出荷の体制が整いました。    ・「山形県産「メロン」香港へ輸出」:令和6年8月20日プレス済    ・「新潟県産「メロン」を香港へ2年連続で輸出」:令和6年9月13日プレス済    ・「八戸中央青果㈱による香港への青果物の輸出について」:令和6年11月15日プレス済    ※1  九州農水産物直販株式会社(以下「九直」という。)が九州で旬が終わった      夏場に香港で人気のある赤肉メロンを出荷できる生産者を探していたところ、      東経連が九直と山形県国際経済振興機構及びJA全農山形との商談を仲介した      ことにより、2019年山形県産メロンの香港への輸出が実現。その後も取引が      継続され、山形のメロンは、夏の定番商品となっています。    ※2  新潟商工会議所等の協力により新潟市の(株)眞田農園を紹介いただき、東      経連が同社と九直を繋げることにより、2023年度から輸出が実現したもの。  2「サツマイモ」 宮城県産【12月~】   ・2021年2月から毎年、宮城県山元町の(株)やまもとファームみらい野(以下「や    まもとファーム」という。)のサツマイモ※3が香港へ輸出されています。   ・これに加えて、香港の旺盛な需要に対応するため、JA全農みやぎでは、2024年8月    に「宮城県JA農産物輸出促進協議会」を立ち上げ、やまもとファームに加え、「JA    みやぎ仙南」、「JA加美よつば」、「JA新みやぎ」の3つの農協からもサツマイモを集    め、輸出することとなりました。    ・「宮城県産「サツマイモ」の輸出について」:令和6年12月3日プレス済    ※3  東経連が2020年に実施した商談会において、東日本大震災の津波の被災地      を開墾した農地(約120ha)でサツマイモ等の栽培を行うやまもとファームに      九直を紹介したことにより、香港へのサツマイモの輸出が実現したもの。 3「キャベツ」 岩手県産【6月~9月】、青森県産【9月~11月】  ・2023年から始まったキャベツの輸出※4については、2024年は九州産のキャベツが   終わる夏から次の出荷が始まる冬までの空白期間を全て東北産で埋めることがで   き、通年で日本のキャベツが香港の店頭に並ぶことになり、かつ、輸出量の増加に   も繋がりました。    ・「八戸中央青果㈱による香港への青果物の輸出について」:令和6年11月15日     プレス済   ※4  キャベツは、香港で大きな需要があるものの、東北においては集荷力があり、     かつ、検品作業(害虫駆除等)を行うことができるという双方の条件を満たす     事業者が見当たらないことなどの課題がありました。2023年に、集荷力と検品     体制が整っている八戸中央青果(株)(以下「八戸中央青果」という。)の紹介を     受け、東経連が同社と九直を繋げることにより、キャベツの輸出が実現したも     の。 4「米」 岩手県産【6月、12月】  ・2023年に、米の大手卸売事業者である木徳神糧(株)の協力を得て、岩手江刺農業   協同組合から九直のプライベートブランド(PB)として香港へ試験的に岩手県産江   刺米の輸出が始まりました。2024年6月には既に前年を上回る輸出量となっていた   ところ、12月にも追加の注文があり、さらなる輸出拡大が実現しました。 5「ナガイモ」 青森県産 【8月】  ・2024年8月に青森県産ナガイモの香港への輸出が実現しました。これは、前述の   キャベツの輸出で繋がりのできた八戸中央青果と九直がさらなる商談を重ねた結   果、キャベツ以外の青果物の輸出にも結び付いたものです。   ・「八戸中央青果㈱による香港への青果物の輸出について」:令和6年11月15日    プレス済 6「モモ」 山形県産【8月~9月】  ・2024年8月、9月にシンガポールへの山形県産のモモの輸出が実現しました。さく   らんぼの農家として有名な山形県寒河江市の㈱アンスリーファームでは、モモの生   産にも力を入れており、2024年九直との協議でモモの商談がまとまったものです。 (その他)  ・東経連では、東北・新潟7県との官民による広域連携の下、2024年5月28日(火)   から6月1日(土)にかけてタイの首都・バンコクで開催された東南アジア最大級   の国際食品総合見本市「THAIFEX2024」へ出展し、東北・新潟の7銘柄の米を出展   し、PRや商談を行いました。  ・また、今月18日、20日とシンガポールにおいて東北・新潟県産米の魅力度向上お   よび販路拡大事業を実施しております。  ・「東北・新潟7県と連携して国際食品総合見本市「THAIFEX2024」へ初参加」:   令和6年4月16日プレス済  ・「東南アジア最大級の見本市「THAIFEX2024」における成約状況について」:令和   6年11月1日プレス済  ・「シンガポールにおいて東北・新潟県産米の認知度向上・販路拡大イベントを開   催」:令和7年1月16日プレス済み 〇今後の方向性   ・香港においては、東北のメロン、サツマイモ、キャベツの評価が高く、今後も需要    の増加が見込まれることから、JAなど関係機関とも連携を強化しながら、さらなる    生産者の発掘を行うほか、他産品の輸出に向けて協議を継続して参ります。   ・サツマイモについては、これまで産地から横浜港まで陸送していましたが、2023年    から仙台塩釜港から横浜港までの船便を使っての輸出も開始しており、地域インフ    ラの活用と物流の諸問題への対応も念頭に、他地域での今後の輸出事業における地    元港湾等の活用を指向していきます。   ・米については、2024年12月には香港からバイヤーを招いた招聘事業を実施してお    り、江刺米に対する高い評価やさらなる需要が確認できたことから、今後の取引継    続・拡大及び他県産米の輸出実現に向けて関係機関との情報交換を続けて参ります。   ・ナガイモ、モモについては、取引継続・拡大に繋がるよう支援して参ります。   ・タイ、シンガポールをターゲットに新たな販路拡大に向けた海外プロモーションを    実施して参ります。  当会では、引き続き関係機関との連携により、魅力ある東北・新潟産品の輸出拡大を 支援し、当会のビジョン「わきたつ東北」実現の加速化に繋げてまいります。

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                                         以上 【本件担当】(一社)東北経済連合会  食・観光グループ 山添 電話:022-397-6528

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