－ ２３年度下期実績ＢＳＩは大幅に改善し、来期の見通しも小幅に改善。－
（社）東北経済連合会では、東北経済の動向と企業経営の実態を把握し、国の政策に対する要望など今後の当会活動に資するため、毎年４月と１０月の年２回、当会会員企業を対象に「企業経営に関するアンケ－ト調査」を実施しています。今回の調査は、２３年１０月以来、半年振りのアンケート調査となりました。２９９社の会員企業に対して実施し、２１３社の回答を得たもので、通算で６９回目となります。調査結果内容は別添のとおりですが、本調査における東北の景況感についての主な特徴点は以下の通りです。
○ 東北の景況感（２３年度下期実績）は、ＢＳＩが２０．２となり、前回比３ ０．５Ｐと大幅に改善しました。
下期見通しは、慎重な見方が多く小幅改善の３．３となりました。
○ 売上高・経常利益（２３年度下期実績）は、売上ＢＳＩが２４．９、経常利益が２２．０となりました。製造業では、売上・経常利益とも小幅な
改善に留まりましたが、非製造業は売上、利益とも大幅に改善し全体を押し上げました。
下期見通しは、売上２．４、経常利益▲４．９となっており、欧州の金融不安や、原材料費、人件費等の高騰が下期に対する見方を慎重
なものとしています。
○ その他アンケート調査として、震災の発災から１年１ヵ月経過したことから、会員企業の復旧状況、復旧の障害、今後の要望事項につい
て、前回に引き続き調査しました。生産・売上については、９割の企業が震災前水準を回復しています。生産売上水準回復の障害として
は、製造業では「商圏地域の復旧の遅れ」８７．２％、「円高」４６．２％、非製造業では「商圏地域の復旧の遅れ」７８．５％、「物流コストの
増加」５２．６％となりました。
今後の復旧の要望事項として製造業は「電力の安定供給」７１．８％、非製造業は「港湾・道路等の社会インフラの早期復旧」５４．８％と
なりました。
以 上
（注１）ＢＳＩ= Business Survey Index（企業業況判断指数）
「上昇」と回答した企業の割合 － 「下降」と回答した企業の割合
【ご照会先】
（社）東北経済連合会 産業経済Ｇ 高玉・小野
ＴＥＬ：０２２-７９９-２１０３
