「第71回企業経営に関するアンケート調査」の実施結果について(第3号)
- 24年度下期実績BSIは改善し、来期の見通しも上昇傾向 -
(一社)東北経済連合会では、東北経済の動向と企業経営の実態を把握し、国の政策に対する要望など今後の当会活動に資するため、毎年4月と10月の年2回、当会会員企業を対象に「企業経営に関するアンケ-ト調査」を実施しております。
今回の調査は、295社の会員企業に対して実施し、211社からの回答を得たものです。通算で71回目となる調査結果内容は別添のとおりですが、主なポイントは以下の通りです。
○東北の景況感(24年度下期実績)は、BSI(注1)が10.0となり、前回比14.2ポイント上昇した。25年度上期見通しについても、復興需要
の継続と円安傾向、新政権への政策期待もあり、BSIが14.2となり、下期実績に比べ4.2ポイント上昇した。
○売上高・経常利益(24年度下期実績)は、売上BSIが14.2、経常利益BSIが▲2.4となった。売上BSIは製造業で低下し、非製造業では
上昇した。経常利益BSIは製造業、非製造業ともに上昇した。下期見通しは、売上BSIが6.2、経常利益BSIが▲1.4となっており、復興
需要の継続や円安傾向を好感しつつ、エネルギー・資材価格の動向等先行き懸念材料も反映された。
○トピックス調査として、震災の発生から2年が経過したことから、会員企業の復旧の障害、今後の要望事項について前回に引き続き調査し
ました。生産・売上水準回復の障害としては、製造業では「資材・人件費の高騰」31.0%、「取引先の変化」29.8%、非製造業では「資材・
人件費の高騰」49.6%、「商圏地域の復旧」29.1%の順となりました。今後の復旧の要望事項として、製造業は「電力の安定供給」
53.6%、非製造業は「港湾・道路等の社会インフラの早期復旧・整備」61.4%となりました。
○その他として、「アベノミクス政策」による影響について調査しました。政策への評価については87.6%の企業が「大いに評価する」「どちら
かといえば評価する」との回答であり、政策への期待の高さがうかがえる結果となりました。
○アンケート結果を踏まえ、(一社)東北経済連合会では、震災復興政策への取組状況を注視し、復興のスピードアップや、新政権での成長
戦略への提言や取組を積極的に進めてまいります。
以 上
(注1)BSI= Business Survey Index(企業業況判断指数)
「上昇」と回答した企業の割合 - 「下降」と回答した企業の割合
【ご照会先】
(一社)東北経済連合会 産業経済グループ/高玉・佐々木
TEL:022-799-2103