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  3. 米国への国内最速航路と鮮度保持輸送技術(NECK’S)を用いた農産物の対米輸出実証事業の実施について

 一般社団法人東北経済連合会、株式会社ファーストインターナショナル(八戸市)、塩竈港運送株式会社の3者は、このたび、仙台塩釜港から米国本土向けに東北産を中心とした農産物を輸出する実証事業を行いますのでお知らせします。

 本事業は、日本通運株式会社が開発した鮮度保持輸送技術(NECK’S(ネックス):Nippon Express Cool Keeping System)を用いて、日本から米国への最速航路(仙台塩釜港~米国ロサンゼルス港:所要日数10日間)経由で農産物を輸送するものです。これにより、輸送期間は、京浜港を利用した場合に比べ1日短縮されるとともに、輸送費は航空貨物に比べ最大で10分の1のコストで、野菜や果物をより新鮮な状態で米国本土に輸送することができます。なお、「NECK’S」の北米向け利用は全国初で、東北・北海道地域から「NECK’S」を利用して輸送を行うのも初めてとなります。

 今回輸送する「ナガイモ」(青森県産)につきましては、米国西部で薬膳料理として大きな需要があり、従来は航空貨物やリーファーコンテナで輸送しておりましたが、今回、40フィートリーファーコンテナに、保湿機能と農産物が発するエチレンガスを除去する機能を備える「NECK’ S」を搭載することにより、輸送コストの削減、品質の保持、店頭での陳列日数の延長などの効果が期待され、他国産との差別化が可能になると考えております。輸送スケジュールは、10月6日に農産物をコンテナへ詰め込み、10月9日に仙台塩釜港を出港し、10月19日に米国ロサンゼルス港に着港する予定となっております。

 また、本事業では、一般社団法人東北経済連合会が事業の全体調整を行うとともに、商社である株式会社ファーストインターナショナルが商材の選定や輸出業務、米国側卸商社との交渉を行い、塩竈港運送株式会社が鮮度保持海上輸送に関わる諸手続きとトータルコーディネートを担うことになります。

 今回の実証事業を通じて、市場規模は大きいものの、遠距離のため鮮度維持に課題のあった米国への農産物輸出に弾みをつけるとともに、今後は、対象とする農産物の種類、さらに輸出範囲を拡大し、「いちご」など東北の農産物のさらなる販路拡大に貢献してまいりたいと考えております。

※40フィートリーファーコンテナ…長さ12,192㎜、幅2,438㎜、高さ2,591㎜(いずれも外法寸法)のコンテナ

以 上

【ご照会先】(一社)東北経済連合会 地域政策グループ 青木 Tel. 022-397-6456

 

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